陰茎の勃起が90度未満の場合、EDすか?

陰茎の勃起角度が90度未満であれば、勃起不全でしょうか？

あなたは、陰茎が勃起したときの角度が上向きか下向きか、意識したことがありますか？

勃起角度が90度以上ですか？それとも90度未満ですか？それとも勃起できませんか...

おそらく、多くの人はあまり気にしたことがないでしょう。結局のところ、勃起して挿入できればそれでいいと思うかもしれません。

しかし実際には、陰茎の勃起角度は性の満足度に関連しており、勃起が一定の角度に達しないと性生活が不和になる可能性があります。

「陰茎」の根元の上部には、バネのような「もの」があり、「サスペンション・リガメント」と呼ばれています。この小さなものが陰茎を吊り上げる役割を果たしています。

そのため、立った状態で「陰茎」が勃起すると自然に上に向かって曲がり、重力の作用により体との間に角度ができます。この角度を勃起角と言います。

勃起角の大きさは、主に陰茎海綿体内の圧力の大きさによります。

一般的に、男性は20歳頃に勃起角が最大となり、年齢が進むにつれて勃起角が小さくなることがあります。これは、海綿体内の圧力が低下したり、陰茎のサスペンション・リガメントが緩んだりするためです。

通常、若い男性の陰茎勃起角は90度以上（水平線より上）であり、ほとんどは120度から130度の間です。

約10％の男性は勃起時に腹部に密着し、5％の男性は勃起角が90度未満（下向き）です。

個体差や感情の変化などにより、同じ年齢の男性でも、または同じ男性でも異なる状況で勃起角が大きく異なることがありますので、一概には言えません。

若い男性でも勃起力が不足することがあります。例えば、知的労働者の場合、過度の思考や緊張、疲労が性中枢に抑制効果をもたらすことがあります。

また、過度の悲しみやイライラなどの心理的要因で、効果的な性興奮が起こらない場合もあります。

さらに、好みでないパートナーとの関係の場合、勃起力が不足することもあります。

加齢や特定の病気の影響により、性腺機能が低下し、男性ホルモンレベルが下がると、性中枢が一定の性反応を維持できず、性欲低下を引き起こすことがあります。

陰茎の解剖学的構造や血流動態に異常がある場合（動脈硬化、動脈炎など）、勃起角が一定の角度に達しないことがあります。

私たちは、陰茎が十分な硬さに達し、挿入が可能で、一定の時間を持続できれば、勃起角はあまり重要ではないことを理解する必要があります。

つまり、陰茎が極端に曲がっていない限り、勃起角は性生活の質に影響を与えず、女性の快感にも影響を与えません。

勃起角度の影響は主に心理的なものであり、また、性交中の性的刺激の強度が増すにつれて、陰茎の周径や勃起角が増加することもあります。

要するに、陰茎が正常に性交を行える限り、勃起角度を特定の値に追求する必要はありませんし、誰もがそれを気にする必要はありません。

もちろん、陰茎が日常の使用に支障をきたすほど曲がっている場合は、軽視してはいけません。

一般的に、15度以内の曲がりは積極的な治療を必要とせず、性生活にも影響を与えません。しかし、30度以上になると勃起時に明らかな異常が見られ、少数の患者は痛みを感じることがあります。通常の性生活に影響が出る場合は治療が必要です。

陰茎の曲がりの原因は、先天性と後天性の2つに大別されます。先天性陰茎弯曲の発生率は1％未満であり、多くは尿道下裂または上裂に関連し、陰茎海綿体の異常な発育によるものです。

後天性陰茎弯曲の一般的な原因には以下の2つがあります：

陰茎の繰り返しの損傷
- 強い曲げ、乱暴な性交や硬いものとの衝突が一般的な原因です。陰茎には骨がありませんが、それでも骨折することがあります。無理をせず、優しく扱いましょう。
ペローニ病（Peyronie's disease）
- ペローニ病は結合組織疾患であり、持続的な炎症反応により海綿体内の結合組織が再構築され、繊維性の斑塊が形成される病気です。
急性期では、陰茎の痛みや触知可能な結節が主な症状であり、陰茎の曲がりが徐々に形成されることがあります。

慢性期では、患者の90％が痛みの症状が軽減し、触知可能な結節が安定または石灰化します。陰茎の曲がりは約50％の患者で安定し、その他の患者では悪化する可能性があります。残念ながら、患者の48％が陰茎の曲がりによって抑うつ症状を呈します。

ペローニ病は時間とともに悪化する可能性があるため、症状がある場合は専門医の助けを求めることをお勧めします。